糖尿病｜下野市の内科クリニック

健康診断で「血糖値が高い」と言われた方へ

健康診断で「血糖値が高い」と言われた方へ

「健康診断で血糖値が高いと言われたけれど、まだ症状もないし大丈夫かな…」
そんな風に思っていませんか？

糖尿病は、初期にはほとんど自覚症状がない病気です。

しかし、そのまま放っておくと、血管や内臓に少しずつ負担がかかり、将来的に合併症（目・腎臓・神経など）につながるおそれがあります。

糖尿病は、血液中の「血糖（けっとう）」が慢性的に高くなる病気です。

血糖は本来、体を動かすための大切なエネルギー源ですが、必要以上に増えると血管や臓器に負担をかけ、さまざまな合併症を引き起こします。

糖尿病は「自覚症状が出にくい」のが特徴で、知らないうちに進行してしまうこともあります。早期発見・早期治療がとても大切です。

糖尿病にはいくつかのタイプがありますが、もっともよく見られるのが「1型糖尿病」と「2型糖尿病」です。

これらは原因や治療方法に違いがあるため、正確に見極めることが非常に重要です。

1型糖尿病

1型糖尿病は、自己免疫の異常によって、すい臓からインスリンを分泌する細胞が破壊され、体の中でインスリンを作れなくなる病気です。
主に子どもや若い方に多く見られますが、大人になってから発症するケースもあります。

発症は比較的急で、のどの渇きや体重の急激な減少など、はっきりとした症状が出ることもあります。

このタイプの糖尿病では、インスリンの補充が不可欠なため、インスリン注射による治療が中心となります。

2型糖尿病

2型糖尿病は、日本人の糖尿病の大多数を占めるタイプです。
食生活の乱れや運動不足、肥満、ストレス、加齢、遺伝的な体質など、複数の要因が積み重なることで発症します。

インスリンが十分に働かなくなったり、すい臓から分泌される量が徐々に不足してくることで、血糖値が高い状態が続きます。

2型糖尿病は、初期には自覚症状がほとんどなく、健康診断で血糖値やHbA1cの異常を指摘されて初めて気づく方も多くいらっしゃいます。
初期であれば生活習慣の改善のみで血糖値を安定させることが可能ですが、進行すると薬物療法やインスリン治療が必要になることもあります。

初期にはほとんど症状がありませんが、進行すると以下のような症状が出ることがあります。

これらの症状がある場合は、早めの受診をおすすめします。

糖尿病は、初期のうちは症状がほとんどなく「少し高いだけなら大丈夫」と思ってしまいがちです。
しかし、治療をせずに高血糖の状態が続くと、全身の血管や神経にじわじわとダメージが蓄積していきます。

特に注意が必要なのが、次のような合併症です。

さらに、糖尿病は動脈硬化を進めるため、心筋梗塞や脳梗塞など、命に関わる病気のリスクも高くなります。

症状がないからといって油断せず、早めの対策が何より大切です。
健診で「血糖値が高め」と言われたら、その段階での受診が合併症を防ぐ第一歩になります。

糖尿病の治療は、患者さん一人ひとりの病状に合わせて行います。
当院では以下のような方法を組み合わせて、無理のない治療を目指します。